2009/12/07

Google Public DNS

Google Public DNS 
Webを速くする("to make the web faster")という使命に基づいて
効率的なキャッシュシステムをもち、セキュリティ上も安全な(?)DNSを
Googleが公開するそうです。

Webで事業を展開している組織にとって
DNSのキャッシュポイズニングが最大の脅威とのデータもあります。
(組織への脅威のトップは「DNSキャッシュポイズニング」--IPA調査 )
自社のユーザーがフィッシングサイトに誘導されていても気づきにくいし、
自社で管理していないよそのDNSサーバーがやられたら
現状では防ぎ様もありませんしね。

スケールアウトさせる仕組みと設備とを自前で保持している上に
目先の利益に関係ないサービスを提供できるGoogleならではです。
ただ、万一キャッシュポイズニングされた場合って
どうなるのでしょうかね...

2009/11/29

TheFunTheory.com

TheFunTheory.com 
人の行動を変えるには、変えることを楽しくするのが一番、
という「fun theory」に基づいて、活動しているサイトです(VolksWagenが主催)。
「We believe that the easiest way to change people's behaviour for the better is by making it fun to do. We call it The fun theory. 」
とのことです。

アイデアと(ちょっとした?)技術の組み合わせで
楽しく世界を良くしていこう、というのが好きです。
言葉にするのは難しいですが、
動画(YouTubeです)を見れば一目瞭然です。
#英語やスウェーデン語がわからなくても、わかります。

(1)Bottle Bank Arcade (ガラス瓶回収アーケードゲーム)
ガラス瓶をリサイクル用に回収する工夫
#スウェーデンでは、ペットボトルや缶に比べてガラス瓶の回収率が低いようです。
・ゲーム機仕立ての回収ボックス
・瓶の投入口が5つくらいあり、ランプのついた投入口に入れると得点になる。

(2)Piano stairs (ピアノ階段)
エスカレータよりも階段に誘導する工夫。
・階段を白黒のピアノ鍵盤風にする
・踏むと実際に音がする

(3)The world's deepest bin(世界で最も深いゴミ箱)
ゴミをポイ捨てさせずにゴミ箱に捨てさせる工夫。
・ゴミ箱にゴミを捨てると、深い井戸にものが落ちていく様な音がする。

現状、まったくの No Idea ですが、
ITを使ってこういったことを仕掛けていけると
楽しいだろうなと思っています。
#ちなみに12/15締め切りで、
#アイデアが公募されています。
#2500ユーロの懸賞金付きです。

2009/10/21

aDesigner + Android の音声読み上げ機能

GoogleのAndroidに音声読み上げ機能が付きました。
英語でText-to-Speech (TTS)というのですね。
よく分かりませんが、aDesignerと同じく
画像にテキストのメタデータがちゃんとついているかどうかの
チェック機能もあるようです。

視覚障害者に優しいということが謳われていますが
Google Voice Search と合わせると、
「UIの脱視覚依存」を狙っているのかとも思えます。

たとえば、車の運転中に、「この近くのガソリンスタンドは?」と声に出せば、
GPSで位置は分かるので、さっとネットを検索して結果を音声で答えてくれる、
ということになれば、視覚障害者とか非識字者関係とかは関係なくなります。

であれば、視覚障害者がアクセスし易いWebページは
ニッチではなくて近未来のスタンダードになるかもしれません。 

2009/10/19

aDesigner - 視覚障害者がアクセスし易いページ作りを支援する


"エーデザイナー"と読みます。
元々日本IBMが開発したソフトで
オープンソースプロジェクト(エクリプスです)に
寄贈されています。

視覚障害者がWEBから情報を取得するときには
音声読み上げソフトが使われますが、
普通のWEBページには、余分な情報があって
なかなか知りたい情報にたどり着くことができません。

目で見るのであれば、文字の大きさや色などから、
どこが重要なのかをさっと判断できますが、
端から順番に音声で読み上げられると、
広告やメニューなどが最初に読み上げられてしまって
目的の情報を探し出すのにかなりの苦労があるようです。
また、ボタンなども文字データではなく
画像で言葉を表示してある場合は、
読み上げの対象にならないなどの問題があるようです。
FLASHなどは、ただの空白地帯になったりしてしまいます。

きちんとタグ付けされているHTMLだあれば、
最初に見出しを読み上げることもできますし
画像等に「代替テキスト」を付けておくことで、
何が存在を示するのかが分かるようになります。

このソフトは、対象のWEBページがどのような順番で
読み上げられるのかを背景色の濃さで表現したり、
「代替テキスト」のない画像ボタン等、
問題箇所をハイライトしてくれたります。

対象は、視覚障害者だけはありません。
あるデータによると世界の非識字者数は7.5億人で
視覚障害者は6.5億人よりも多いようです。
ユニバーサルデザインを目指す方、
あるいはニッチ市場を狙う方は、
一度、試してみられてはどうでしょうか。

■リンク
・ aDesigner - IBM東京基礎研究所
ACTF版aDesigner - Eclipse Accessibility Tools Framework
浅川智恵子氏がIBMフェローに - 日本人5人目 - マイコミジャーナル