2009/10/21

aDesigner + Android の音声読み上げ機能

GoogleのAndroidに音声読み上げ機能が付きました。
英語でText-to-Speech (TTS)というのですね。
よく分かりませんが、aDesignerと同じく
画像にテキストのメタデータがちゃんとついているかどうかの
チェック機能もあるようです。

視覚障害者に優しいということが謳われていますが
Google Voice Search と合わせると、
「UIの脱視覚依存」を狙っているのかとも思えます。

たとえば、車の運転中に、「この近くのガソリンスタンドは?」と声に出せば、
GPSで位置は分かるので、さっとネットを検索して結果を音声で答えてくれる、
ということになれば、視覚障害者とか非識字者関係とかは関係なくなります。

であれば、視覚障害者がアクセスし易いWebページは
ニッチではなくて近未来のスタンダードになるかもしれません。 

2009/10/19

aDesigner - 視覚障害者がアクセスし易いページ作りを支援する


"エーデザイナー"と読みます。
元々日本IBMが開発したソフトで
オープンソースプロジェクト(エクリプスです)に
寄贈されています。

視覚障害者がWEBから情報を取得するときには
音声読み上げソフトが使われますが、
普通のWEBページには、余分な情報があって
なかなか知りたい情報にたどり着くことができません。

目で見るのであれば、文字の大きさや色などから、
どこが重要なのかをさっと判断できますが、
端から順番に音声で読み上げられると、
広告やメニューなどが最初に読み上げられてしまって
目的の情報を探し出すのにかなりの苦労があるようです。
また、ボタンなども文字データではなく
画像で言葉を表示してある場合は、
読み上げの対象にならないなどの問題があるようです。
FLASHなどは、ただの空白地帯になったりしてしまいます。

きちんとタグ付けされているHTMLだあれば、
最初に見出しを読み上げることもできますし
画像等に「代替テキスト」を付けておくことで、
何が存在を示するのかが分かるようになります。

このソフトは、対象のWEBページがどのような順番で
読み上げられるのかを背景色の濃さで表現したり、
「代替テキスト」のない画像ボタン等、
問題箇所をハイライトしてくれたります。

対象は、視覚障害者だけはありません。
あるデータによると世界の非識字者数は7.5億人で
視覚障害者は6.5億人よりも多いようです。
ユニバーサルデザインを目指す方、
あるいはニッチ市場を狙う方は、
一度、試してみられてはどうでしょうか。

■リンク
・ aDesigner - IBM東京基礎研究所
ACTF版aDesigner - Eclipse Accessibility Tools Framework
浅川智恵子氏がIBMフェローに - 日本人5人目 - マイコミジャーナル