2010/06/28

雨上がりのクチナシの花

今回はこの一枚だけ。

雨上がりのクチナシの花。
年末におせち料理の一品として作る「栗きんとん」に使うのがこの木の実です。英名のGardeniaはガーデン=庭 を連想してしまいますが、スコットランド生まれのアメリカの自然科学者のDr. Alexander Garden (1730-1791)の名前からとられたそうです。

2010/06/26

実現間近(?)のコンピュータ高性能化技術

何のめぐり合わせか、日経サイエンス2010年08号の「NEWS SCAN」で、コンピュータの高性能化に繋がる近未来の技術が3つも取り上げられていました。半導体産業の端っこに住まう身として、まとめて紹介します(括弧内は元記事のタイトルです)。
  1. 高速動作の不揮発性メモリ(ReRAMデビューへ一歩) 
  2. 高密度記録の光ディスク(光で金属と半導体を行き来する) 
  3. 低熱損失のトランジスタ(接合なしの新トランジスタ)
1. 高速動作の不揮発性メモリ(ReRAMデビューへ一歩)
確かにDRAMなみの高速動作が可能な不揮発メモリができれば、省電力化できますね。安くて高速なのは揮発性メモリ、という常識(?)を疑ったことはなく、盲点でした。
記事中でもWikipediaのReRAMの項にも書かれていますが、シャープ/サムスン/インテル/富士通などが実用化向けて研究中です。モバイル端末にとっては朗報ですね。

2. 高密度記録の光ディスク(光で金属と半導体を行き来する)
記録密度はブルーレイディスクの360倍だそうですが、面白いのはその表面積と体積の関係からくる仕組みです。
物質の表面と内部とでは原子の振る舞いが異なります。通常は表面の原子量は内部の原子量に比べれば微々たるもので、無視できます。しかし直径が10nmを切ると、10%程度の原子が表面に出てきて物質の結晶構造が変わってしまいます。それで今までになかった、光を当てる毎に金属半導体になったりするやつが出てきたようです。

3. 低熱損失のトランジスタ(接合なしの新トランジスタ)
トランジスタのサンドイッチ構造が微細化限界にきているので、サンドイッチ構造はやめて1種類のドープ半導体だけを使ってトランジスタを作るという話です。低電圧で動作し、熱損失も少なく、動作速度も速いと良いことづくめです。
さらに、既存の半導体プロセスを利用出来るということで、ムーアの法則が復活するかもしれませんね。

2010/06/15

ビジネス文書の要諦

The Elements of Business Writing Gary Blake, Robert W. Bly
前に読んだ"技術文書の要諦"の姉妹版をようやっと読了しました。
短くてわかりやすく、かつ読み手を説得するに足る文章を書こうということです。まあ、それが難しいのですが。
ざっくりまとめると、短い文章を書くコツは
  • 余計な前置きは削除する。
  • 余計な結びも削除する。
  • 受動態よりも能動態を使用する。
  • 瑣末な詳細に立ち入らない
  • フォーマルに成り過ぎない。
で、説得に足る文章を書くコツは
  • お願いする前に、依頼に応えるべき理由を示す。
  • 売り込みたい物事の特徴ではなく、利益を強調する。
  • 次に取るべき行動を明確に示す。
  • リスクをヘッジしようとしてわざと曖昧な言葉を追加しない。
  • 明るく、元気で、爽やかな気分の時に書く。
といったとろです。
これらの要諦は、日本語でも英語でも、かわりませんね。
The Elements of Business Writing: A Guide to Writing Clear, Concise Letters, Memos, Reports, Proposals, and Other Business Documents



2010/06/06

紫陽花と花菖蒲と野良猫

そろそろ初夏の花木が綺麗な季節ですね。ということで、お出かけしてきました。
まずはアジサイ。川べりにたくさん咲いていました。
手前の花をボカして撮影。奥の緑とのコントラストがイマイチか。
ちなみにアジサイには毒があります。実際に食中毒事件も起きており、あなどれません。但し、中毒物質は同定されていないようで、今後の研究待ちです。

続いてハナショウブ
よく間違われるようですが、アヤメ/カキツバタとは別物です。ハナショウブはショウブと略されることもあるため、漢字で「菖蒲」と書くと、「ショウブ」か「アヤメ」かわからなくなりますね。
何かコントラストがはっきりしすぎて、CGっぽくなってしまいました。

最後1枚は、のらネコ。
熱い日中は、茂みの陰でグウタラのようです。

2010/06/05

状態遷移とテストケース

「状態遷移表 = テストケース一覧」となることは、よく知られています。クラスやオブジェクト単位の状態遷移は、xUnit等でのテスト自動化もやり易いところです。

見逃しやすいのが、アプリケーションソフト全体でも考え方は同じということです。
まず、入力されるイベントが、

  • 画面のボタンクリック
  • 他のシステムからのメッセージ
  • etc...
になるかわるだけですね。 
出力されるアクションは

  • 画面へのメッセージ表示
  • ファイルへの書き出し
  • etc...
ですね。
後は、入力 と 状態の組み合わせで、結果がどうなるかを示せば、漏れの無いテストケースが出来上がるというわけです。


実際は、その状態の洗い出しが難しいわけです。ひとまず入力と状態を分けて考えることで、この難しい状態の洗い出しに集中しやすくなります。

2010/06/03

シーケンス図も障害再発防止策も、全て仮説の表現?!

都合よく抽象化してしまえば、何でも共通化できてしまうことの一例。

(原画リンク)
UMLのシーケンス図は、もろに問題解決のためのストーリーですね。
新規事業の提案、旅行の計画、etc...
何にでも使えます。