2012/01/06

工業デザインの超略史

かなり乱暴ですが、工業デザインの超略史をまとめてみました。

 18世紀:産業革命
 19世紀:粗悪な工業品
      アーツ・アンド・クラフツ運動(工業製品に伝統美術/伝統工芸を適用)
      アール・ヌーヴォー(工業製品にオリジナルのデザインを付加)
 20世紀:モダンデザイン(工業製品を均質化/標準化することで社会格差の解消を狙う)
      ポストモダン(無機質なモダンデザインからの脱却を狙うが奇抜なだけで終わる)
 21世紀:情報デザイン(人間中心の体験デザイン)
情報デザインとは、工業デザインにおけるルネサンスなのかもしれませんね。

参考文献


「情報デザインの教室」情報デザインフォーラム編(丸善)
Chapter1 情報デザインとは
1-1 情報デザインとはなにか
1-1-4 デザイン史から見る情報デザイン

RESTfulWebサービス設計課題 和暦検索 #02 要求

とりあえず、和暦検索サービスの要求をざっくりと考えてみました。

1. 機能要求
 1-1. 西暦から和暦を知りたい(例:西暦2012年 -> 平成24年)
  1-1-1. 西暦に対応する和暦が存在しない場合は、その旨を教えて欲しい
  1-1-2. 西暦に対応する和暦が複数存在する場合
   1-1-2-1. 改元の場合は、改元月日と併せて全和暦を表示して欲しい
   1-1-2-2. 南北朝期の場合は、南朝/北朝両方の和暦を表示して欲しい
 1-2. 和暦から西暦を知りたい(例:平成24年 -> 西暦2012年)
 1-3. 元号から和暦情報を知りたい
  1-3-1. 和暦情報としては少なくとも以下の項目が欲しい
          元号名、元号名の読み、元号の年数、始期(年月日)、終期(年月日)、天皇名、天皇名の読み
  1-3-2. 元号名の部分一致で和暦情報を検索したい
  1-3-3. 元号名の読みの部分一致で和暦情報を検索したい
 1-4. 天皇から和暦情報を知りたい
  1-4-1. 天皇名で和暦情報を部分一致検索したい
  1-4-2. 天皇名の読みで和暦情報を部分一致検索したい
 1-5. 他アプリへのサービス提供を可能とするためJSON形式のデータが欲しい
 1-6. もちろん人間の読みやすい形でのデータも欲しい

2.非機能要求
 2-1. 他の元号使用国(中国、ベトナム、朝鮮半島)用機能の追加が容易な設計にして欲しい
 2-2. 機密情報は扱わず、ユーザー管理も行わないのでセキュリティに配慮する必要はない

不足はあるでしょうが、まずはこんなところかと。
1-4の天皇による検索は、最初の開発からは落としてもよさそうです。
2-1の他の元号使用国用サービスについては、下の図のように各国元号を西暦で串刺しできると良さそうな感じです。いろいろと面倒なうえ、この記事のタイトルも和暦検索としてしまっているので多分作りませんが、URIの設計等では配慮しておきたいところです。

2012/01/05

「精霊の木」と「ミシェルフーコー」
異文化を理解しようとしないことこそが「野蛮」

お正月に読んだ本から、印象に残った2冊を紹介します。

 まずは、「精霊の木」上橋菜穂子(偕成社)。氏のデビュー作で「守人」シリーズの原点ともいえるSFファンタジーです。科学技術が未発達で独自の風習を持つ先住民を低能で野蛮と決めつける移住民、その隠された野蛮な開拓時代を暴く物語です。
 文中、マスコミの使命についても熱く語られています。インディアンを野蛮人として描くハリウッド西部劇流報道の罪深さが知れるというものです。中学生以上が対象の「児童書」と分類されたりしていますが、大人が読んでも十分に楽しめます。


 2冊目は、「ミシェル・フーコー - 近代を裏から読む」重田園江(ちくま新書)。近代国家の刑罰は自由刑が中心で、拷問や不必要で長時間に渡る苦痛を与える方法による死刑(身体刑)などは野蛮と考えられることが多いです。しかし近代以前の社会においては、拷問を含む身体刑はそれなりの合理性をもっていた、というお話が本書の導入部分です。
 中盤以降の「監獄」の話からは、はちょっと難しくて挫折しました。曰く、自由刑自体が近代をもたらす原動力の一つである啓蒙主義とは相容れない考え方で、国民国家と重商主義に(つまりはブルジョワジーに)都合の良い「規律」を強制する手段として云々...

 両者に共通しているのは、物理的に優位に立ったものが劣位のものを、価値観の違いを斟酌することなく「野蛮」と断定するという、ヒトが陥りがちな枠組みです。異文化を理解しようとしないことこそが「野蛮」なのだということを、忘れないようにしないといけないと思いました。

RESTfulWebサービス設計課題 和暦検索 #01 最初の構想


「Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST」山本陽平(技術評論社 WEB+DB PRESS plus) を読んで、RESTfulなWebサービスのリソース設計を自分でもやってみようと
思い立ちました。

とはいえ、本に記載されている郵便番号検索サービスをまねして作ってみるだけでは全く芸がないので、和暦検索サービスを考えてみたいと思います。中期連載(?)になるかと思いますので、のんびりとお付き合い願います。

ということで、まずは簡単に構想を練ってみます。
Googleを検索すると、既にいろいろと和暦<->西暦の検索あるいは変換サービスがあるようです。
しかしこれらのサイトでは、RESTで最も重要なアドレス可能性(※)が実現されていません。
実はWikipedeaでは
の形で、アドレス可能性が実現されています。しかし、和暦->西暦への変換は元号の後の年を指定できませんし、基本的には人間が読むことを想定したフォーマットでしか提供されておらず、JSONP等でマッシュアップし易いサービスとはなっていません。

なお、和暦には
  • 1年の中で複数の元号が存在する(昭和64年と平成元年など)
  • 南北朝時代には2系統の元号が存在する
  • 元号の読みに同音が存在する(URIにローマ字表記を単純には使用できない)
  • 未来の元号が不明(西暦2050年は平成で良いのか?など)
等の適度な(?)設計上の課題も存在するので、トレーニングとして丁度良さそうです。
また、過去分のデータは確定しているので最初は読み取り専用のサービスとして設計できるという利点もあります。

ということで、最初の構想の結論としての方針です。
  • RESTを満たす和暦検索Webサービスを作ってみる
  • 主眼はWebサービスの(リソース)設計を学習とする
  • 見た目、実装、デプロイはできるだけ簡易に済ます(多分GAE Python)
  • コンピュータが使いやすい形式でも提供する(Wikipediaや他サイトとの差別化)

(※)アドレス可能性
 URIでリソースを一意に特定可能であること。Wikipediaの例のようにアドレスで特定の情報が指定できることです。例に挙げた和暦検索サービスはそのような構造にはなっておらず、どの検索結果でも同じURIが割り振られています。

2012/01/01

ブラウザがOSを抽象化する
~アプリケーションソフトウェアの標準はWebアプリ~

明けましておめでとうございます。
新年ということもあり(?)、各所で言われていることですが、HTML5対応Webブラウザのインパクトを、再確認もかねてざっくり自分の表現でまとめてみました。

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かつて、オペレーティングシステム(OS)によってハードウェアが抽象化されました。


いまや、HTML5(+JavaScript+CSS3)対応のWebブラウザが、クライアントマシン(のOS)を抽象化し、HTTP対応のWebServerは、サーバーマシンとその機能をクラウドOS(+ミドルウェア)として抽象化しています。
大抵のアプリケーションソフトウェアは、できるだけ多くのユーザーに使ってもらうことを願って作られるものです。従って、HTML5によるWebアプリとするのがデフォルトの選択肢となります。

補足1
 Webアプリをサーバーマシンが提供するアプリとみることも可能ですが、ここでは以下のように考えています。
  (1)サーバーマシンが提供する機能
   ・HTML/JavaScript/画像ファイルなどを格納するファイルシステム(OS)
   ・データベースとそのアクセサ(ミドルウェア)
   ・その他便利機能の提供(OS or ミドルウェア)
  (2)クライアントマシンが実行する機能
   ・サーバーの機能を用いて、ユーザーにアプリケーションの機能を提供する
補足2
 以上から(?)導かれるWebアプリを作るときの注意点は以下2点となることでしょう(天気予報風)。
  ・可能であれば、既に提供されている機能を利用(マッシュアップ)すること
  ・便利機能として他のアプリから利用しやすいようにインターフェースを設計すること

2011/07/09

Ζザクの規格 --- 統一か柔軟か?

昨日、社内の会議で<ガンダムに学ぶ本>の話が出ました。(さて、いったい何の会議でしょう ^_^; )
あいにく未読のため、どの本なのか正確にはわかりませんでしたが、おそらく「ガンダムに学ぶ経営学―宇宙世紀のマネジメント・ケーススタディ」か、「ガンダムが教えてくれたこと 一年戦争に学ぶ“勝ち残る組織”のつくり方」のどちらかでしょう。

で、「確かザクの頭をつけたガンダムがいたなぁ~」と思ってYouTubeを検索してみると、ダブルゼータにでてくるΖザクでした。ここで、ITエンジニアとして気になるのは、やはりガンダムボディとザクヘッド間のインターフェースです。少々問題があるとはいえ十分に機能したということは、連邦軍とジオン軍との間で軍事テクノロジの共通規格化が進んでいたということでしょうか。それとも、少々の規格の違いなどは柔軟に吸収可能なテクノロジが発展していたのでしょうか。現実的には前者でしょうが、後者の解釈の方が好きです。


それにしても、ダブルゼータって、合体ロボットアニメだったのですね... そんなイメージは全くなかったのですが、子供の頃の記憶はアテにならないものです。あっ、でも、ファーストガンダムも真ん中にコアファイターが収まる合体ロボットアニメでした。

2011/07/02

リニアモータはなぜ効率が悪いのか?(未解決)

突然ですが、Wikipediaの「リニアモーター」の記事には、
リニアモーターは同規模の出力の回転型電動機と比較した場合、損失が多いため、消費電力が増える。
とあります。が、理由がちょっとわかりません。

自動車や列車は、最終的には直線運動します(つまりリニアに進みます)。回転運動を直線運動に変換する時点でエネルギのロスが発生するはずですので、最初から直線運動のエネルギを得たほうが、よさそうなものです。自動車で普通に使われていレシプロエンジンは、レシプロ運動から始まるわけで、さらに効率が悪そうです。


もっともリニアモータで車輪を回せば、直線運動 -> 回転運動 -> 直線運動 という2段階で変換ロスが発生するのでレシプロエンジンと変わらないのかもしれませんが。

  • リニアモータが円運動するローレンツ力を利用しているからでしょうか?
  • リニアモータで車輪を回している(円運動に変換している)からでしょうか?
  • 磁気浮上式では浮上するのにもエネルギが必要だからでしょうか?

OKWaveに「鉄輪式リニアモーターカー の損失はなぜ大きい?」という質問があがっていますが、良くわかりませんね。原理(理学)上の問題ではなく、現在の技術(工学)上の問題というとでしょうかね?

専門家の方にとっては当たり前で馬鹿馬鹿しいことなのかもしれませんが、素人にとっては謎です。

参考図書:「森博嗣の TOOL BOX」森博嗣(日経BP社)