2010/04/10

論理とひらめきと直感の雪だるま

 なぜなぜと考える、その考え方にもいろいろあるかと思います。
  • 論理的に考える 
  • 寝て起きたらひらめいた 
  • よくわからないが直感的に違和感を感じたので調べ直す
 論理的に考えることについては、昔からよく言われていることです。なので、今回はひらめきと直感の勝手定義から、雪だるまについて考えていみます。

≪ひらめき≫
  • ひらめいた後は、内容を論理的に説明できる 
  • 論理的に考えた経験が多いほどひらめき易くなる 
  • 脳科学的には、意識と無意識とのフィードバックループから生まれる 
  • 無意識をうまく活用することも大切 
  • たとえば、1日中論理的に考え詰めた後に、帰宅・入浴してリラックスすると、ふと設計解がひらめく 
≪直感≫
  • 答えだけが何となくわかるが、その理由はわからない 
  • 身体動作を伴う経験が多いほど直感が働き易くなる 
  • 脳科学的には、無意識と身体とのフィードバックループから生まれる 
  • 反復訓練が大切 
  • たとえば、GUIのテスト中にテストケースとは全く関係のない(ように見える)処理が気になって動かしてみたら、都合よくバグを発見する 
次に、ひらめきや直感が普段どのように働いているのかを、考えてみます。
日々の業務において、全ての可能性を意識して論理的に考えていたのでは、わずかな時間でへとへとに疲れ果ててしまいます。というか、可能性は(ほぼ)無限大なので、実際上は不可能です。そこで多くの場合、考えるきっかけを与えてくれるのが、直感です。「あれっ、何だか変だな?」と思えれば、どこに違和感を感じたかを考え始めることができます。そこで、「どこがどう変なのか?」について、小さなひらめきがいくつか浮かんでくれば、ゴールは(大抵)近いです(よね)。
もちろん、論理が重要でない、ということはでありません。常日頃から論理的に考えることをしないと、ひらめきは、訪れてくれないし、育ちもしません。日々の訓練を怠ると、直感は何も教えてくれなくなります。

そろそろ、まとめます。
思考の多くは、「直感 ⇒ ひらめき ⇒ 論理」の連鎖です。たくさん考えることでひらめきが、たくさん経験することで直感が、鍛えられます。ひらめきや直感が優れていれば、(意識的には)より少なく考えるだけで済み、他のことを考えたり経験したりできる余裕ができます。そうすると、よりたくさん考えてたくさん経験できるので、さらにひらめきや直感が鍛えられて....と、雪だるま式の自己増殖回路になっていくと思います。

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