実際、打合せの場で「今後***に移植するかも知れないので、それを考慮しておいて」とか「最低5年くらいは使用するので保守し易いソースコードにしておいて」とかだけ言われても、なかなかうまくいかないものです。たとえば「***モジュールで使用するデータの構造は外部から完全に隠蔽する」、「メソッドのサイクロマティック複雑度は10以下とし、それを超える場合は事前に了解をとる」等のレベルまで、仕様として落とし込まれていないと、実際に工数を考慮して作業を進めることは困難です。
インクリメンタルな開発手法を採用する場合や、2次/3次と追加/派生開発を行う場合、請け負う立場としても、最初に保守し易いシステムにしておいた方が効率が良くなります。仕様書の作成や顧客から出てきた仕様書の確認を行う時は、品質仕様についても踏み込んで考慮していきたいですね。
参考図書
「[入門+実践] 要求を仕様化する技術・表現する技術」
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