2010/05/14

スケジュールを機能させるために

(1)設計に注力すること
(2)スケジュールを分割すること
(3)スケジュールの意味を関係者が共有すること

(1)設計に注力すること
設計とは
・要求や仕様の具体的な実現方法を探る
・要求や仕様の矛盾や間違いを発見する
・要求や仕様の曖昧な言葉を洗練する(定量的に把握する)
ことでもあります。
明確に実現方法がイメージでき、矛盾や曖昧なところがない要求や仕様であれば、見積りはずいぶんと楽になります。従って見積り能力は、見積り担当者の設計能力に大きく依存します。設計と設計スキル向上への注力が、見積もり精度向上への近道でしょう。

(2)スケジュールを分割すること
規模の大きなスケジュールは、小さなスケジュールに分割することで調整の機会を増やすことができます。巨大なスケジュールは管理が難しい上、マイルストーンが遠い先では、進捗管理を適切に行うのは困難です。

(3)スケジュールの意味を関係者が共有すること
プロジェクトのスケジュールは、実現が100%保証されてたものではありません。従って、どの程度の確率で達成できる見込みなのか、あるいは、どの程度の誤差を見込んでいるのか、プロジェクトの利害関係者全員が、共通の認識を持つことが大切です。そうすれば、予めバッファの確保を検討することができますし、日次(週次)の進捗管理を行う指針にもなりえます。スケジュールの変更も柔軟に行いやすくなります。

参考図書

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