2012/02/08

コード、デフォルト、ドライバ


IT用語には、日常の言葉や他業界の用語と紛らわしい言葉が色々とあります。今回は思いつくままに、コード、デフォルト、ドライバの3つを取り上げてみました。

1. コード
一般的には、紐、ケーブル、電線のことです。これは英語では「cord」です。
プログラマが使う場合は「code」で、ソースコードの省略系であり、プログラムの文章のことです。プログラムを書くとをコーディングとも表現します。元の意味は「暗号/規則」などで、Wikipediaによれば、「コンピュータの黎明期、機械語によるプログラムがまるで暗号のようだ、ということから」とのこと。分子生物学者の使う遺伝子「コード」もこのコードですね。
音楽家が使うコードは「chord」で和音のことだそうです。

2. デフォルト
一般的には、というか金融系の方々にとっては「債務不履行」という恐ろしい事態です。
プログラマが使う場合は、「システムによってあらかじめ選択された選択肢(初期設定)」となります。
英語でも同じ「default」で、元の語義は「成すべきことが成されない」状態だそうです。

3. ドライバ
一般的には、ネジ回し(プラスとかマイナスとかがあるやつです)や車の運転手を指します。
ゴルファが使う場合は、一番飛距離の出易い1番ウッド(1W)ですね。
プログラマが使う場合は、ハードウェアや他のソフトウェアを動かすソフトウェアを指します。たとえばプリンタを動かすソフトを「プリンタドライバ」と言います。
英語は全て同じ「driver」で「drive(動かす/駆動する)する人・もの」。つまり本来は、使用するときには、***ドライバのように何をドライブするのかを示す必要がありますが、文脈によって明らかなので省略されているということですね。但し専門外の人からすると何が省略されているのかが分かり辛い場合があるので注意です。
なおスクリュードライバは、そのまま「ネジ回し」なのですが、日本ではウォッカベースのオレンジジュースカクテルの方が有名です。Wikipediaによれば「その昔、イランで働いていたアメリカ人作業員が、のどの渇きを癒すために即席のカクテルを作った。この作業員がそのときステアするために使用したものが、工具のスクリュー・ドライバー(ねじ回し)だったことからこの名前が付いた」だそうです。
このドライバの意味が分かっていれば、基本情報技術者試験の午前問題等で見かけたドライバとスタブの違いを見分ける問題は、簡単に回答出来ますね。 (^○^)

まだまだ他にも紛らわしい言葉があるかと思いますので、またいつか、第2弾を書きたいと思います。

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